◆ Ⅶ - ⅰ ◆ ⅩⅩⅩ ◆
世界はこんなにも輝いていたのだ。
決定された枠組みの中でも、全ては確かに生きている。
疑うことなく、ただ純粋に、一時一時を大切に生きている。
輝いている。
だが、それでも、動いて欲しい。
違う流れを築けるのが、人間じゃないか。抵抗するのが、人間のくだらないところじゃないか。それができる存在として生まれたのに、それをできないだなんて、勿体無いじゃないか。
「これは我が侭か?」
「愛するが故の、想いだよ」
愛? 想い?
そんな陳腐なものを、あの子はワタシに与えたのか。
「……恐ろしいな、恐ろしいよ」
****************************** Next Page.
◆
≪
ⅰ
ⅱ
ⅲ
ⅳ
ⅴ
◇ BACK ◇ NEXT
◇ TOP ◇ SITE TOP