◆ Ⅶ - ⅱ ◆
――――職員室は何処でしょうか?
知らなかったのを忘れていましたよ。
だが、再び抜かったな教職者どもめ。私にも使える脳みその一欠けらぐらいあるという事を計算していなかったようだ。職員室の場所なんて、大概、何処も同じなのさ。よって、職員室は現在オレの目の前にあるわけなのだが。ふふふ、ちょろい、ちょろ過ぎるぞ並中。
……楽しいけど、楽しくない、潜入ごっこ。
とりあえず、無駄な悦に浸るのはやめにする。
さっさか許可とって、うろうろしながら遊ぼう。
「失礼しまーす」
ノックの後に、入室。
先生がちらほらおりました。職員室だから当然だ。
「すみません。沢田綱吉君の家で居候させて頂いている者なのですが。綱吉君が、ちょっと忘れ物したので届けに来ました」
一番近くに居た、年配の女の先生に事情を説明。
「なので、校内を歩く許可が欲しいのですが」
不審者にはなりたくないからね。
校門よじ登った奴が言うな、って感じですけどね。
そう説明を終われば、女の先生が、『あらそうなの。坊やしっかりしてるわね〜。ちょっと待っててね。うふふ』と、何かを取りに向かった。
……はは。坊やしっかりしてるんだってさ。何この切なさ。オレってば中身は二十歳だからさ、しっかりしてないと旅なんて出来ないって言うかさ。いや、て言うか、今時の中学生はしっかりしてますよ先生。ツナとか山さんとか、まあ、ごっ君も並べてやらない事はないがね、くふふ。
ちょっと何様入りながら待っていたら、先生ご帰還。
紙の張り付いたクリップボードを持ってきて『これに名前を書いて頂戴ね、住所は沢田君と同じだから書かなくていいわよ』と、なるほど、そういう仕組みなのね。渡されたボールペンを握り、偽名書かれたらどうすんだろ? なんて事を考えながら、名前(勿論本名)を書いて、お礼。
「十一時四十五分になったら授業が終わるから、それまで教室には行ってはダメよ? それからあんまり、学校内をうろうろしない事。命に関わるから」
最後に、少し奇妙な注意を促され、腕時計を見る。
……後もう少しか、それまでは待ちに待った探索でもしてようと思う。
先生にツナのクラスを聞いて、職員室を後にする。
行くぞ、並中探索。
リボーンのアジトは何処だ!!
廊下は静かに歩きましょう、なので、少しだけ駆け足。
沢田家にリボーンはいなかったから、たぶん、ここに来てる筈なんけどな……と、周囲に視線をやりつつ、怪しい場所を探す。一番怪しいのは自分だよ、なんて、浮き足立ってるオレには分かる筈もなく、今まさに、怪しいオレは後ろから誰かに見られて、もとい、睨みつけられていたり。
オレの、HPが危うくなるまで、残り数分だと――――!?
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