ⅩⅡ - 人皆旅人

◇ Ⅱ - ⅱ ◇ Ⅹ ◇

 朝。


 大体の人間が動き始めて、学校やら職場やら、自分が行くべき場所に、いやいや、やら、はきはき、やら、それぞれの心持ちで迎える一日の始まりと言うやつ。オレもオレで、頭の方が冴えてきて起きねばならぬ気がする……が、ぐーたらな性格なのでまだ眠かった。だけど、屋内だと言うのに何故だか酷く寒かったので、あえなく目を開けた。


 今日はなんだか体がだるい。
 昨日、はしゃぎ過ぎたかな。


『REBORN!』の世界に来て数日目の朝、どうにも何時もと違う気だるげな体に疑問を覚える。この三日間、全くと言っていい程オレの体は疲れを残すなんて事をしなかった。頑丈な性質なので、旅先でへたる事もないし、あの大統領に追いかけられた次の日でさえも、オレの体はもの凄く万全な状態であったのだから。


 だと言うのに、今日はなんだか、体が重い。
 少しばかり頭も痛い気がする。


 しかし、だからといって起きない訳にはいかないので、自分の意思に反抗する体を無理やりに起こす。体から布団を退かして起き上がったら、室内なのに何故だか頭に風。疑問に思って顔を右に向ければ、見事に全開の窓。


 ――――って、そら寒いはっ!


 昨日はちゃんと締めた筈なのに! と、冷たい風の入って来る窓をすぐさま閉める。今日の体の不調はこの所為か。そりゃあ、この寒空の下、窓開けて寝りゃ、だるいに決まってる。

 自分の失態が招いた結果に、少々、ふんがー! しつつも、ベッドから立ち上がって登校の仕度。体がダルくて、頭が痛いと言っても、熱は無い様なので、並中へ行くのになんら問題は無い、がしかし、油断は禁物。今日の中着には借り物の水色シャツに加え、学校指定の白いシャツを着込んで行く事にした。指定に縛られるとは、ぐぐぐ。

 ぐぐぐ、とやってても仕方ないので、下準備を終えたオレは、鞄と薄黄色のブレザーを脇に抱えて階下へ向かう。まだ頭と体には、自分の物ではない様な気だるさが残っちゃいるが、顔を洗えば多分、すっきりするだろう。

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