◇ Ⅱ - ⅵ ◇ Ⅹ ◇
嗚呼、無残なり、我が机。「ねえ……どうしよう……」
オレの震えた言葉に三人が反応する。「なんでこんな事になってるのか状況が理解できない、理由も気になる」
でも……と、多分今、オレの言葉は教室中の皆が聞いている。「でも……でもな……駄目なんだよ。確かにそっちも気にはなるんだ、でも、この……机に書かれた言葉がっ。なんでっ。なんでなんだよ……!」
皆がオレの言葉を待つ。「――――机に書かれた言葉が“馬鹿”と“アホ”だけってどうだよっ」
今にも涙が溢れてきそうな目を左手で押さえながら、皆に主張。机を目にしてから、どうしようもない位に気になってた事。『死ね』とか『消えろ』とか『うぜえ』とか『キモオタ』とか『きちがい』とか『カス』とか全然無くて、見事に『バカ』とか『あほ』とか『馬鹿』とか『阿呆』とか『BAKA』とか『AHO』とか……ああ、なんて優しい子供達!「他に罵倒する事はないのかあっ!!??」
先に上げた様なのとか!「そもそも、こう言う事やるなら徹底してはくれないかな! オレってば一応クリエイターだからさ、こういう半端な事されると無性に腹が立つんだよね! いやだからって、本気出されて、体育倉庫に夜中中閉じ込められるとか、怖くて嫌なんだけどね!」
だけどもさ! 分かるかな! 何事にも完成度ってやつはだな!
「あっはっはっは! さっすが時だな! まさかそう来るとは思わなかったぜ! ちょっと言ってる意味分かんねーとこもあったけど! 時らしくておもしれーや!」
「オタクうぜえ」
「……あれ? 今一番辛らつな言葉を頂いた気がしたぞ、おい、そこのでこっぱち。君だよ。目をそらすなよ。オレの耳は確かに、君の棘のある言葉を聞きとめたぞ。っていうかオレが悪いのか? 物申すぞこのやろ」
「なんでオレこの歳になってこんな殺生な学園体験しなきゃいけない訳」