◆ Ⅸ - ⅳ ◆
……って、ちょっと待て!
おもむろに(?)待ってくれたまえ!
「ヒバリー群れんの嫌いじゃん! なんでそんな事せなあかんのだ!」
立ち上がって言えば。
「……君は馬鹿かい?“狗”って、言った筈だけど」
「ワン公は群れるモンでしょうが!」
「ねぇツナ!?」と、何故か正座をしているツナに同意を求めれば、全力で首を横に振られた。マフィア(仮)の癖に、裏切り行為をするとは、その行為、万死に値するぞ、畜生っ!
この痴れ者がぁっ!
ツナの事を、涙ながらに睨んでいるオレを見ていた大統領は、冷めた目で「君は本当に馬鹿だね」と、暴君よろしく、何様、俺様、雲雀恭弥様大統領様、な事を、若干キレ気味のオレに、言い放ちやがりました。
「“狗”だって、言ってるでしょ?“狗”は、人間が使う“道具”だよ。勿論“人間”は“僕”。“君”は、風紀の“道具”」
………………。
「死ねばいいのにっ!!!!」
砂漠でラクダに逃げられて干乾びてしまえばいいのに!!!!
「喧嘩なら買うよ。容赦なく咬み殺してあげる」
やーーーーっ!!
勢いのまま喧嘩売ったは良いけどやっぱ怖いので、草壁さんの後ろに隠れる、ヘタレオレ。そしてそのまま草壁さんの背中から顔をぬっと出し、草壁さんへと『一緒に謀反起こそう!』と推奨。でも、草壁さんは優しいから、閣下なんぞを想って、どんどんその顔が青ざめて行くのは、オレの所為じゃない筈だ、確実に大統領の禍々しいオーラの所為だ。
「オレの人権はどこだちくしょう!?」
泣きながら言えば。
「無いんじゃない」
無いだろうけどさ!
戸籍とか無いんじゃ、一緒に無いんだろうけどさ!
ちょっと、その物言いはさあ!
「残念だけど君に拒否権は無いよ……ほら、もう契約済み」
ペラ、と、トンファー持ちながら器用に何かが書かれた紙を見せる。
トンファー仕舞って、とか思いながら、その紙を凝視する。
凝視して、唖然。
――――白井時は、風紀委員の狗になる事を契約します。
――――白井 時。
勿論オレの字で。
おいぃぃぃっ! オレの筆跡返せーーーーっ!
「そんな物に、サインした覚えはないぞっ!」
「されてる。既成事実ってヤツだよ」
んな事実、この世の何処を探しても無いわっ!
「仕事が出来たら君のクラスに届けさせるから。次の日までには終わらせるように。それじゃ、精々僕を楽しませてよね、部外者」
つって、去って行きやがった、今畜生。
大統領が去った後は辺りが静寂を包み、ドアの閉まる音だけが空しく響いた。丑の刻参りって今でも有効かな……と、ふと思う。呪いだよね、呪いならアレ倒せそうだよね……とか、立ち上がったままブツブツ言うオレに更に追い討ちが来た。
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