◆ Ⅸ - ⅰ ◆
「で? 何でお前、ヒバリに追いかけられてたんだ?」
いけないな、タコソン君。一つの疑問にばかり囚われていたら、物事を柔軟に見る事が出来なくなってしまう。だが、それを突き詰めて学者になるのも悪くはない。しかし、誤魔化しても無駄だ。君が、私から一行目を取ろうという魂胆だったのは、明白である!
そんな情報が詰まった視線を送ってみた。『で?』っていう視線が返されるのは、簡単に予想できる事でした。でも、不良の眼飛ばしスキルって伊達じゃないらしく、レーザー放てそうな鋭さに、思わず身震い。
「申し訳ございませんでした。赤裸々に告白させて頂きます」
レーザー云々の問題ではないと思うんだ。
オタクが不良に勝てないのは、世の理になってる気がする――――
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