◇ Ⅷ - ⅳ ◇ Ⅹ ◇
後は……どうだったろうか?
『余計な事を言おうとしたね』
『余計……っすか』
『余計だね』
『事実だし』
『じゃあ、君の言うその“事実”を、どうやって“事実”とするの』
『………………』
『あの“白井時”を彼等は見ていない。消えてしまった“事実”だ。それを君は、彼らに言う気なのだと言う。『これは事実だ。信じてくれ』とでも、君は懇願するんだろう』
『……だって』
『ナンセンスだ。確証の無い事実は、その事実を捻じ曲げる要因にしかならない。やるだけ無駄。言うだけ無駄。黙っているのが賢いね』
『ああああ、きたこれ……中坊のくせに生意気なっ』
『君も中坊だよ、部外者』
『ヒバリー爆発しろ』
『咬み殺すよ』
『……ムカくくらい冷静で、ムカつくくらい真っ直ぐで、ムカつくくらい横暴で、ムカつくくらいドSなのに……なんで嘘を言わないんだよ』
『主義じゃない』
『はっ……雲雀恭弥は苦手だなあ、やっぱ』
『僕も君は苦手だ』
『やりい、弱点発見。草壁さんに教えてやろ』
『咬み殺すよ』
『……はは』