ⅩⅩⅧ - 人皆旅人

◇ Ⅷ - ⅵ ◇ ⅩⅩ ◇

 ――――これでもう、十代目が悲しむ事は無いだろう。


 時は馬鹿して、イジメをイジメ返して、笑って。
 十代目も笑う。
 それで良い。
 お前は笑っていれば良い。
 引いては十代目の為に。
 お前が笑えば、十代目も笑う。
 お前が馬鹿すれば、十代目は楽しそうだ。

 今はそれで良い。

 だから、お前は笑ってろ。
 何時もみたいに、へらへらと、間抜け面で。
 笑ってりゃいい。


 まだ、信用した訳じゃねぇが。
 犯人じゃない、だなんて、認めた訳じゃねぇが。


 オレはお前が、嫌いじゃねぇから。


 また、あだ名で呼ばせてやるぐらいは、許してやるよ。


 なんて。


 そんな柄でもない事を、不覚にも考えたのは。
 軽い気の迷いだ。

09/08/09 ****************** Next Story - S・Toki.

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