◇ Ⅵ - ⅳ ◇
ご飯……昼のかな? マジでですか? 綱吉さんってば弁当忘れる、なんて、ベタで素敵なハプニングを置いていってくれたのですか?
「どうしましょ〜。今日オクラ入ってるのに……手がベタベタして大変よね〜? ああ、でもお手洗いはあるものね、学校だし〜」
………………。
…………手?
「奈々さん、ツナ何忘れたんですか……?」
まさか――――
「ああ時君、それがね〜。つっ君ったら“お箸”忘れたみたいなのよ〜」
おお、流石綱吉君、微妙なの忘れた……!
状況的にはベタなのに、なんかすっごい微妙な物忘れていったよ、流石綱吉君。「オクラは手で食べると大変よね?」待って奈々ママ、大変だけど待って、食べさす気なのか。
……っは! いや!
この際忘れた物なんて、どうでもいい。ツナには悪いが、至極どうでもいい。要は口実だよ口実。奈々ママだって困ってるし、オレはウキウキだし、ツナもウハウハだろうし……いや、そこまではないとして。
とりあえず、奈々ママが何か閃いたので、先を越される前に――――
「じゃあ奈々さん、オレがその箸ツナに届けるよ」
一肌脱ぐぜ宣言。そうすれば奈々ママも奈々ママで、同じ事をオレに頼もうとしたそうな。勿論、それを察知して、先に言ったんだけどね。ていうか、こんな所で以心伝心。
「そいじゃあフゥ太。並中行ってる間ランボ達見ててくれるかな?」
期待を込めて、そう問えば、いいよ〜、と返事を返す、良い子フウ太。
ありがとう! 実は並中行きたかったんだぜよ!!
「ありがとうフゥ太ーー! 帰ってきたら公園で遊ぼうなーー!!」
フゥ太へと感謝の意を込めて、約束。
その後は、無駄にある俊敏さで、準備をし。
今現在。
いってきます、と挨拶をして、玄関外。
カバンに箸も入れた。
並中への地図も準備良し。
足を踏み出しながら、自分の耳にちょっと元気のいい音楽を流し込む。
「さあ! 行くぞ並中!! GO・N・G・鳴・ら・せ!!」
聞こえる音楽に歌詞を乗せながら、並中へと胸躍らせて走り出した。
今のオレは、とても至福な顔をしているだろう。
いやまさに、至福だったから。
がしかし、浮かれる暇があるならばもっと考えて行動するべきだった。
オレはまだ気付いていない。
並中に、制服も着ず行くという行為が。
いや着てても、こんな時間に行くと言う行為が。
オレの死亡フラグを、乱立させているという事に――――
* 08/??/?? * Re:10/04/18 ************** Next Story.
◆
ⅰ
ⅱ
ⅲ
ⅳ
ⅴ
◇ BACK ◇ NEXT
◇ TOP ◇ SITE TOP