◆ Ⅲ - ⅱ ◆ Ⅹ ◆
「――――ん?」
「……? どうしました委員長?」
「…………いや……何でもないよ」
声が聞こえた様な気がした。ついでに妙な気配。
気のせいだったか……僕ともあろう者が。
「……はあ」
そう、心の中で自分を叱咤してから溜め息を吐く。
応接室にある自分の仕事机の上にに視線を降ろせば、今現在、進行形で僕を不愉快にさせている書類。それに大きく書き記された日本漢字。
『連続強姦未遂事件』
今日一日は、これの所為でいつも以上にイライラしている。
「……全く一体誰なんだろうね。この僕を混乱させる不愉快な人物は」
調べれば調べるほど気持ち悪い位に、ある一定の答えにしか行き着かないこの事件。彼が犯人なら犯人でそれで良い。この町の風紀を乱すのなら誰であろうと咬み殺す。だがコレは明らかにおかしい。まるで誰かが意図して、そうなる様仕向けている様な気色の悪い感覚。
……酷く癇に障る。
並盛中風紀委員長である、この僕を、ゲームの駒として扱っている奴が居る。姿を見せない、臆病な、人を小馬鹿にしている、道化師。
「………………ちっ」
イライラする。
一体誰だ。この僕を、不愉快にさせるのは――――
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