◆ Ⅲ - ⅷ ◆ Ⅹ ◆
二人はずっとオレの傍にいた訳だが、ツナなんかは、意気消沈、と言う顔で突っ立って、ごっ君はそれを酷く心配そうに、そして苦しそうに見つめていた。
「なあ、ごっ君よ。今日は別々に帰ろうか?」
「……あ? ……え? ……はっ? な、なんで! ……だよっ」
「いやほら、オレはさっきのなんて全然気にしてないけどさ。オレにはツナ達しかいない訳だし。でもやっぱ少し落ち着きたいだろ?」
ごっ君も、ツナも、そしてオレも。「だからさ、オレがいない方がきっと、色々、整理出来るだろうからさ。今日は別々に帰ろう? な? その方が多分……いいと思う。そんでまた明日から、一緒に登校だ! ね!」
伺うようにそう言えば、ごっ君も、しぶしぶながら、了承してくれた。
「なー! もう! このツンデレの鏡め! 君のそういうとこ、ツンデレ大好きなオレとしては、たまらなく愛おしいのだけれど、どう責任取ってくれるんだこんにゃろ!」
「うるせぇ! 訳分かんねぇ事言ってねぇで、さっさと行け!」
「……じゃあツナも! また後でな! 道草たらふく食うなよ!」
教室を去る際にツナの顔を見やったが、結局最後まで俯いてて、その表情は確認できなかった。早く何時もの笑顔に戻って欲しい、と願いながらに別れを告げて、外の喧騒に包まれながら、廊下を独り、歩いていった。