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◆ Ⅶ - ⅳ ◆ Ⅹ ◆
目の前の人物の笑顔に、オレの魂が凍りついた。「――――やあ、ハジメマシテ白井時……ああ、いや、この場合は『はじめましてオレ』……と言った方が、表現としては分かり易いのかな?」
押さえ込まれて決して優勢ではないというのに、オレ達二人を嘲笑うソイツは、オレが良く見知った、彼も確かに知っている。「……くく、思いの他早く会えたな。でもまさか“コレ”が一緒に付いてくるとは思わなかった。てっきり“あの連中”のどれかだと思っていたんだけれど……」
『コレ』、と言ったソイツの目は、自分よりも幾分か高い位置にある閣下――雲雀恭弥の目に向けられた。その言葉に時さんは勿論、恐怖。自分で言った訳ではないけど、言ったのは目の前のオレで、だからオレが言った様な事になっていて、で。「君……いや、お前は一体、何? この僕を“コレ”扱いだなんて……その顔だから余計癇に障る。答えによっては情報を聞きだす前に咬み殺す」
ひ、酷いっ。そして落ち着け閣下っ。「くく、雲雀恭弥……ねぇ……確かに強いけれど……所詮知れてる」
やめてオレ!「質問の答えになっていないよっ。“お前”は“何”?」
自分の目の前で自分を卑下するソイツに、閣下はマジで切れてしまったらしい。目が尋常じゃなく煌いたかと思ったら、ソイツの首に食い込んでいるトンファーを更に押し付けて、先程より随分低い声で目の前の対象に言葉を吐きかけた。そして彼の言葉に、まるでその言葉を自分の中で反復しているかの様に、ソイツは数秒沈黙し。「“オレ”は“白井時”だよ。雲雀恭弥君」